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2007年12月21日

レミー

body, mind and spirit
ツインピークスの中にもこの3つがまんまセリフとして出て来た。
ツインピークスはやれ二重人格だ、やれ多重人格だのを題材にしたドラマだと捉える人がいるようだが、セリフの中にこれが濁すことなく挿入されているってのは、リンチかプロストによる意図的なもんじゃないだろか。何を意識したかって?
軽々しく書くとそれはそれで誤解を招くんで、おいときますけど

レミーもねぇ、同じく示唆してるんすねえ
ネズミでもネコでもなんでもいいんだけど、この映画には人間がいて、動物がいて、動物は人間に虐待されてるって部分を挿入したりして、動物も進化するってのをレミー自身がセリフで言ってる。
メインテーマというか、映画自体は誰にでも楽しめるエンタテイメントなんで小難しく考える必要なく、仕上げてる。
ピクサーもんは基本的にスキなんだけど、ニモ、カーズとか普通だったんだよな.....
でもレミーは正直やられたっつー感じです。
ピクサーすごいかも。
やっぱり誰にでも理解でき、意識させないで深いテーマを扱ってるってのが。
たぶん1年前に見てたら、ただおもろいな〜とか、描写が、、とか唸ってただけだと思う。
もちろんそれはそれでいいし、それ以上の意味なんか求めなくてもいいんだけどね。
で、最後の最後、お決まりのハッピーエンドの展開としては、元の店がレミーをはじめとするネズミたちのおかげで繁盛する、って考えがちなんだけど(見ながらそうなるものと思ったし)、そうではなく、やはり店は出て行かざるを得なくなって、別に店をオープンさせる、というもの。
僕なりに解釈すると、ネズミがいかに進化しようと所詮人間様世界で認めるにはまだまだ時期尚早。
だから、一旦拒絶され、受け入れられる人間や環境が揃った別の場所で成功すると。
この終わり方にまた唸った

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2007年12月21日 23:31に投稿されたエントリーのページです。

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