ドキュメンタリー映画。
ハスケル・ウェクスラーという現在81歳(たぶんまだ現役)の撮影監督(カメラマン)を、息子が綴ったもの。
ハリウッドで殿堂入りを果たしてるほどの人物で、映画内にも出てくるが有名なものとして「アメリカン・グラフィティ」「カッコーの巣の上で」などが挙げられる。
サイトを見てみたら、「天国の日々」だ。
この映画はその撮影でめっちゃ高く評価されてて、昔僕も見たが、かなり唸った。
あと、ストーンズの「ギミー・シェルター」もやね。
監督はまだしも撮影監督って業界の人以外だとなかなか見ないというかね。
音楽でいうと、アレンジャーとか?どうだろ、作曲者かもしれんが、映画みたいなロングスパンな制作物だと音楽ほど数が出てこないから認識しにくいってのはあるかも。
ま、なんてーのかな、言わしてっもらうとこの映画の監督である息子があまりになってなくて(笑)
ホントあまりにひどくて泣けてきますw
途中でハスケル(主人公)に撮影中断されたり、映画の(公開か完成か使用かわからんがとにかく権利の)承諾書のサインを執拗に撮影完了前に強要したり、もう、とにかく、ことごとく父ハスケルが言ってることがまっとうなんよ。
でもそのまっとうがたぶん息子には理解できてない。
もちろん父が父らしくなく、女ったらしで、頑固者で、息子からしたら「あんなの親じゃねえ!」って思ってただろう間柄ではあるんだけど、第一この映画の主旨が今思うとよくわからんというか。
1. 父への反発から映画業界とは一線を画してきたはずだが、カメラ好きが高じて映画を撮るチャンスを得た。そのルーツも考慮し、父の半生を綴ろう。そして、オレ(息子)がどれだけできるか、やっぱりあの親にしてこの子あり、って評価されるかな〜。ウヒョヒョヒョヒョー
父に「お前やるなあ」って言われたいぞー
2. カメラマンである父をメインに描きながら、父の本質に迫り、理解したい。
(表向きの主旨はこれな気がするが...)
観客は2の要素も汲み取るものの、あの息子やっぱり1なんじゃね?と考えたりする。
しかし息子って言っても40代?ヘタすりゃ50代の息子だよ。
あまりにひどくて、親父の気持ちを考えると忍びないというか(なんでオレが忍びないんじゃい)
破天荒で、扱いにくく、敵も多かっただろう父ハスケル。
それでも映画を見る限り、いちいち筋が通ってるし、間違ったことは言ってない。
横着に言ってしまうと、ハスケルは仕事として映画に関わってきたが「世のため人のため」に生き、そのためぶつかることもあったという人。
息子(現時点)は映画を見た範囲では「自分のため」に生きてる人なんじゃないかと感じた。
実際はしらんけど。
仮にそうだとすると、理解するには時間がかかるんだろうね