Digital Lomo(デジタルロモ)と言うものの、本当にそれを追求してみた製品なのかと勘ぐっていましたが、実際比較してみると「すいません、Minimo が一番僕の見てきた Lomo (LC-A)で撮られた写真っぽいです」というものがありました。
逆に最も Lomo っぽくない写真だ、というものもありはしますが...。
結局、被写体や状況によって一概には言えないというのが、当然というか、一つの筆者の結論です。Minimo で面白いだろうなと思うのはやはり彩度強めなセッティングによる色鮮やかな描写。もちろん被写体を選びはしますが、ばっちりはまれば鮮やかな、いわゆる LOMO 的な写真も撮れる気がしました。ハワイのビーチとか結構はまるかも。
サムネイルでは左から順に Minimo、VQ1005(旧型:2006)、VQ1015 Entry、iPhone 3G(200 万画素:トイデジじゃないデジカメとしてご参考まで)となっています。
クリックすると一画面 で見れます。
★また、新型 VQ1005 (2008) と Minimo の比較(データおよび写真)を掲載しているユーザーさんもいますので興味ある方は是非!
Minimo | VQ1005 (2006) | VQ1015 Entry | iPhone 3G |
サムネイルのパッと見だと Minimo と VQ1015 Entry 同じ感じですが、大きく見るとかなり違いがあります。VQ1015 Entry は中央部と四隅の明暗さが顕著で、望遠鏡で覗いたようなやや不自然さがありますが、Minimo は割とスムーズ。逆にVQ1005 に物足りなさを感じそう。VQ1005 の青ははまればいいが、たまに人工的すぎるかなとも思います。いずれにしろ、この中でどれが最も LOMO らしいかと問われれば自分的には Minimo と答えるでしょう。
Minimo | VQ1005 (2006) | VQ1015 Entry | iPhone 3G |
↑と似ていますが、ここでは Minimo は中央部被写体にかなりオレンジが強くでていて特長的。逆に VQ1005 は無難な描写に感じます。
Minimo | VQ1005 (2006) | iPhone 3G |
VQ1005 は缶の表面が白く飛んでいます。一見、Minimo はなんでもないノーマルに思えますが、よく見ると土部分も周りの草と同化し、全体が緑っぽく仕上がっています。VQ1005 の緑の弱さも手伝って、より鮮やかな印象。
Minimo | VQ1005 (2006) | iPhone 3G |
Minimo はオレンジが強調され、VQ1005 はブルーが強調されているように思います。
Minimo | VQ1005 (2006) | VQ1015 Entry | iPhone 3G |
明らかに VQ1015 Entry の発色だけ違いますが、これはこれで正解(?)な気も。中央部は明るめに、外へだんだん暗くという効果が VQ1005 は出ているが、 Minimo はいたってノーマルでこの中では最も LOMO 的でない写真と感じます。
Minimo | VQ1005 (2006) | VQ1015 Entry | iPhone 3G |
面白い比較になったかなという 1 枚。沈む夕日ですが、それが放つ光を取り込む量に差があり、白とび顕著な VQ1015 Entry では悲惨なことになり、割とノーマルに近いのが Minimo ではないかと。
Minimo | VQ1005 (2006) | VQ1015 Entry | iPhone 3G |
iPhone 以外は橋に書かれた「けた下4.3M」の文字が白くとんでいます。特に VQ1015 Entry は字があることすらわからない激トビ。
Minimo | VQ1005 (2006) | VQ1015 Entry | iPhone 3G |
部分によって違いますが、歩道をはじめ、Minimo は全体的に彩度が高い(鮮やかな)傾向がみえます。ここでも VQ1015 Entry の白とびが目立つ....。
Minimo | VQ1005 (2006) | iPhone 3G |
結果が予想つきにくい被写体。赤の強い VQ1005 の描写がここでは好みです。 Minimo はいたってノーマルな感じ。
Minimo | VQ1005 (2006) | VQ1015 Entry | iPhone 3G |
↑の階段と同様、こういった光を撮ると Minimo は割と普通なのかも。VQ1005、VQ1015 Entry はそれぞれ違い、好みで楽しめそう。
Minimo | VQ1005 (2006) | VQ1015 Entry | iPhone 3G |
白とびが激しい VQ1015 Entry ですが、あえてこの写真はアリかなと。Minimo は赤系が少ないのかやや冷たい、普通寄りな仕上がりとなってますかね。
Minimo | VQ1005 (2006) | iPhone 3G |
ご存じの通り(?)、実際は Minimo、VQ1005 で撮ったような暗さではなく、割とiPhoneに近い、まだ太陽が残ってそうな頃ですが、どっちにしろ暗い。ただ、そこから覗く蛍光灯の色合いが異なります。Minimo は暖かみがあり、VQ1005 は冷たい感じ。
Minimo | VQ1005 (2006) | VQ1015 Entry | iPhone 3G |
このサクラは白ですが、ややピンクであってほしいという願いは VQ1005 が叶えてくれてます。とんだ VQ1015 Entry もこれはこれでありか。個人的にはここでの Minimo は面白みなし。
Minimo | VQ1005 (2006) | VQ1015 Entry | iPhone 3G |
ここでも VQ1005 の赤強調が落ちたサクラの花びらのピンクと歩道に効果的。
Minimo | VQ1005 (2006) | VQ1015 Entry | iPhone 3G |
ぱっと見違いがよく分かりませんが、それぞれ特長が出ているように思う。Minimo の緑の鮮やかさが白を際だたせてますし、VQ1015 Entry もこれはこれでいい感じ。左端の木の部分の発色がそれぞれ違います。
Minimo | VQ1005 (2006) | VQ1015 Entry | iPhone 3G |
Minimo と VQ1015 Entry の赤は似ていて、それでも葉の緑、アスファルトの色などそれぞれ違う描写をみせています。個人的には VQ1015 Entry の写真が好み。
Minimo | VQ1005 (2006) | iPhone 3G |
これは発色の違いでなく、フォーカス具合(たまたまだけど)同じ位置から同じフォーカス選択したものの、VQ1005 の手前のボケ具合が Minimo より顕著。