Genie III というVQ1005 の OEM 的製品も存在しています。
機能的にはほぼ同じですが、経緯などを知りたい方は以下ご覧ください。
単純に VQ1005 や Genie IIIってのがどんなものかまず知りたいという方はここすっ飛ばして、「ま、百聞は一見に如かず...」までお進みください。
ま、百聞は一見に如かずということで、「これなに?」な方は VQ1005で撮影された写真たちや下記ムービー(音声英語)をまずは見ていただくとして。
なにやらピンと来た方は、以下ご覧ください。
機能面をざっと言いますと、デジタルカメラ、デジタルビデオ(映像のみ)、WebCam、USBストレージという感じです。
本体価格:20 米ドル〜30 数米ドルくらい(定価:おそらく39.95米ドル)
すでに競ってはいないのかどうか知りませんが、画素数で言えば、今や携帯なんかの方がこの VQ1005 よりはるかに上です。
つまり、キレイな、クリアな写真って意味では VQ1005 はからっきし苦手です(つっても一昔前のデジカメに比べりゃ、全然使えるレベルですが)。
ですから、後世にきっちり残したい記念撮影なんかには向いてないんで、そこは承知の上でってことで話を進めます。
ちなみに画素数で言うと、130 万画素(1.3メガピクセル)になります。
ここでは、筆者が使用してみて感じた注意点などを基本情報をベースにしつつ、記載していきます。VQ1005 ユーザーの一助となれば幸いです。
※何分まだ使用歴が浅いため、誤った情報があるかもしれません。その際には是非ご一報ください。
また、誤った操作によるデータ損失など、いかなる損害に関しても筆者は責任を負えませんので、ご了承ください。
Windows ユーザーは VQ1005 本体および SD カードを PC と接続し認識させたり、記録された画像や映像をPCへ転送する際にドライバが必要かもしれません。
Mac の方はケーブルつなぐだけです。
ドライバは付属の CD に入っていますが、CD は日本で言うところの8 cmCD(昔シングルってこのサイズだったよ)なので、MacBook みたくスルッて突っ込むタイプのドライブだとそのまんま行って(逝って)しまいますので、ご注意ください。
付属物リスト:
単四(AAA)アルカリ乾電池、USB ケーブル、CD(Windows 用ドライバ、Windows 用(おそらく)ビューワソフト、ユーザーマニュアル(英語))、保証書-Limited Warranty(1年間)付属のアルカリ電池はそのまま使えますし、コンビニでもどこでも入手できる普通のアルカリ電池が使えます。
但し、海外のサイトで見ましたが、高性能の単四(AAA)アルカリ乾電池でも「8 時間ももたねーじゃんか!!」とお怒りになっている方がいるくらいで、バッテリーの減りには十分ご注意ください。
それだけのためにamazon.comのレビューで★1個とかの辛口さんもおられますから。
対策(?):
別のサイトに書かれてたんですが、充電式の単四ニッケル水素電池がいいとか。
早速、買って試してますが、今のところよく分かりません(2007/9時点)。
電池アイコンが満タンになってたり(稀)、「そろそろ替え時やで」になってたり(電池残量表示のアイコンはその 2 パターン)、攪乱させられます。
大きなココロで彼の不可思議な挙動を受け止めてやってください。
背面のステータス・ディスプレイ右横に縦長のモードボタンがあるので、3 秒押し続けます。
「ピッ」というビープ音が準備 OK の合図です(ディスプレイになにやら表示されます)
もちろん、そのまま撮影できますが、写真の解像度などのモードを変更するには実は電源 ON にするたびに都度設定しなければいけないのです。
これはちょいと厄介です。
デフォルト1280x1024 解像度のままでよければ、ベストなんでしょう。
設定を変えるのは、電源 ON 後、同じモードボタンを押していきます。
画質設定(Normal/Low/High)に関しては、一旦決めた設定にした後、トップにあるシャッターを押します。そこで彼は認識します。
ここでも「ピッ」というビープ音で知らせてくれます。
※ビデオモード、連写、セルフタイマー等は例外のようで、シャッターを押すとすかさず撮影が開始されますのでご注意ください。
セルフタイマーは 10 秒の猶予をもらえます。一丁前に 3 段階ビープ音が変わります(ピッ、ピッ.....ピピッ、ピピッ....ピピピピピピピ...!!!!カシャ)
やりながら気づいたんですが、電池残量気にしないでいいなら、一旦電源入れたら入れっぱなしがオススメです(というか、もしや皆そうしてるんじゃ?と今さらながら思ってます)
なぜか?
最後のボタン操作から60 秒後、彼は勝手に眠りに入ります(電池節約=スリープモードってことですね)
で、再度モードボタンを押す(今度は 3 秒じゃなく、割とすぐ眠りから覚めます)と設定した画質でそのまま撮影できます。
※但し、電池が消耗していると設定を忘れてしまうようです。ナヨナヨですが、大目に見てあげてください。デフォルト解像度であれば、常にこれでイケます。
スライド式になってる本体を引っ張り出す作業が必要です。
実は慣れるまで意外に手こずるプロセスです。
当初、チェーンを引っ張ってましたが、そんな頑丈だとも思えず、心許ないので、背面のデコボコした部分を親指でスライドさせたり、と今は決まったスライド方法をまだマスターできていません。
「これがベストだ!」ってのあれば是非教えてください。
女性は意外にここがきついかもと思いました。
使い込めば、スライドさせやすくなるかもですが、現時点ではくじけるなとしか言えません。加油。
スライドさせるとトップ(上面)にファイダーがひょっこり表れ、「オレはカメラだ」と主張しますが、かなり飾りです。
まったくアテになりませんので、覗いて「オレ(私)は撮影してるんだ」と主張する以外は不要な動作となりますのでご注意ください。
つまり、10 数年前 LOMO LC-A が提唱したノーファインダー(ファイダーを覗かず撮影)が鉄則なわけです(こちらは物理的にノーファインダーを余儀なくされるので真のノーファインダーカメラです--笑)。
もちろん「Don't Think」の精神は有り難く頂戴いたしましょう。
※この飾り(似非ファインダー)は取れないものかと一瞬考えたんですが、取ると中の基盤などの機械類がモロ見えです。見栄えでなく、埃や水滴やら得体の知れない液やらなんやかんやで速攻壊れること請け合いですので、むやみに外さない方がいいかと。
自作カバー作っちゃってうまいことやる人が出てきたりして(とはいえ、カバーをスライドさせた時にむっくり起きあがって、どこかに接触して何かアクションを起こしていないとも言えませんので要注意)
本体左横に以下 2 つの選択肢があります。
近距離撮影用(ポートレート)
遠距離撮影用(ランドスケープ)
お好きな方で。
一応、前者は被写体まで 60 cm〜180 cmくらい(WalMart の spec には最短90 cm〜とある)、後者は被写体が 180 cm以上先、ってな感じらしいですが、あくまで目安でしょう。2 km先の何かをポートレートで撮っても誰にも咎められませんし、それが最高の写真でないと誰も判断できません。好き勝手やったらいいじゃない。
フラッシュはもちろん(?)ありません。
さすがに暗いところは得意ではありません。
暗闇の中の街灯ならいけるかもですが、相対的に弱いってことだけは確かです。
でも、トライ&エラーじゃないでしょうか。
やってみたもん勝ちです。
何が最善かまったく分かってませんが、電池の消耗はユーザーにとって得じゃないってのをうっすら感じています(現象がケースバイケースなんで具体的に書けなくて申し訳ないですが)。
撮影はできるんで、こだわらない人はギリギリまで電池使ってもいいかと思いますが、きっと電池を制する者が VQ1005 を制するでしょう。
大袈裟ですが、僕はココ(タイムラグ)が大きいと思い、試してみました。
35 mmフィルムなどのカメラ(not デジタル)であれば、シャッターを押した瞬間の絵を切り取れるわけですが、デジカメの場合、大なり小なり時差が発生します。
撮影時、シャッターを押すと2 度ビープ音(ピッ)が鳴ります。
1 回目が 被写体確保時 、2 回目が SDカードもしくは内蔵メモリへの書き込み完了時と読んでます。
□で囲ってるように、重要なのは1回目のビープ音。
シャッターを押して、1 回目のビープ音が鳴る前に本体を動かすとブレます。
同じく、1 回目のビープ音以前に被写体が動いてもボケます。100 %ボケます。
デジカメという製品の限界か、こればかりはなんともしようがありません。
つまりは、1 回目のビープ音が鳴るまでの時間をどれだけ短くできるかが鍵だと思うわけです。
以下シャッターを押してからビープ音が鳴るまでのおおよその検証結果です(普通の腕時計での目測なのでかなりアバウトです。ご了承を)
検証環境:解像度 High、夜間/室内(灯りあり)
内蔵メモリへの保存(*1) | 64 MB SDカード(*2) | 1 GB SDカード(*3) | |
★ 1 回目のビープ音 | 1 秒後 | 2 秒後 | 1 秒後 |
2 回目のビープ音 | 2 秒後 | 3.5 秒後 | 3.5 秒後 |
(*1)電池残量によって、変わる(気がした)
(*2)MADE IN JAPAN だが、ある音楽機材に付属していたものでメーカー不明。おそらく普及タイプだろう
(*3)某国産メーカー、某家電量販店で 4,000 円弱のデジカメ高速連写にオススメと書かれていたもので「書き込み最大 20 MB/秒」。但し、最上位モデルではない
転送速度が遅いのは全然許せますが、ディスクへの書き込み速度には注意を払った方がいいでしょう。
※誤解を招かないよう補足しておきますが、64MB、1GBなどのディスク容量は関係ありません。
シャッター押し後、1 秒と2 秒ではえらい違いです。
2 秒じっとしているのは正直きついです。狙った獲物(?)が2 秒そこにとどまっているよう祈るのも正直しんどいです。
また、それなりにクオリティの高いSDカードを使っても、被写体確保(何回も使ってるがこの表現はなんだ)まで 1 秒はかかるので、基本動いているものには向かないように思います。
そこはやはり彼の限界です。
それとビープ音も決してでかい音ではありませんので、「今のちゃんといけたか? 」と首を傾げることもあるでしょう。慣れるまではひたすらトライ&エラーです。
正直ここは最も残念な部分ですが、ベストな組み合わせ等発見された方は是非情報をシェアしましょう!Burst(連写)は1 度のシャッターで 3 枚同時に撮れますが、やはり 1 枚ごとに 1〜2 秒ほどのタイムラグが生じますので、動いている被写体をおさめるにはなかなかの鍛練が必要でしょう。
仕様では、最大シャッター速度 1/1500 秒、最小(?)シャッター速度 1/15 秒とありますが、これとタイムラグの因果関係はいまいち分かりません(関係なし?)
8 MBの内蔵メモリを積んでいるのでSDカード挿さなくても、撮影/保存が可能です。
試したところ、最大サイズのムービー1つと最大サイズの静止画10枚くらいが保存可能です。電源OFFでも消えませんが、英語圏の方々が執拗に怒ってらっしゃる電池が切れると全データを失う、は真実ですのでご注意ください。
つーか、とりあえずSDカード買うよね?
なにげに1 GBのカード買いましたが、パッケージに「500 MBまでのSDカード対応!」ってこれまたなにげに書かれてました。一応1 GB使えてます(でも本体に貯めてても混乱するんで、と頻繁にPCへ転送していると1 GBはあり得ないくらいでかい気がしています)。
1 ファイルにつき、最大 2.4 MB(解像度は 320 x 240 で 40 秒程度)分のムービーが撮影可能。音声入力はありません。
ムービーは実際使ってみて、個人的には一番予期しなかった、ハマリそうな機能です。
静止画の連続がそのまま動画になったような、そして8 mmのようなフィルム独特の質感を彼はどういう技を駆使してだか、提供してくれます(末尾にサンプルがありますので是非!)。
ぶれたらぶれたで、これまた通常のデジタルカメラでは再現できない遊びゴコロを見せてくれます。
ちなみに、.AVI 形式、10fpsでした。
Mac ならクリックすれば QuickTime Playerとかが再生してくれます。
余談ですけど、サイズって「小さいだろ」程度でキチンとしたサイズを想定してなかったんですが、届いてみると思ったより小さくて、それがなかなかいいんですよ。
ほら、LOMO とかだと「今日持ってくか」的な意識が必要なんだけど、携帯に近いというか、なにげに持って出れる感じですよ。
よく US でこれ作ったなと。向こうの人きっと「ちっちぇ!ボタン押せねーって!!」って言ってそう。
いずれにせよ、
撮ったその場じゃ何もわからない、後のお楽しみという楽しみ。
しかも中1日で現像に出したり、スピード現像とかで数十分待ったりしなくても、PC につなげばすぐ見れちゃうので、せっかちなキミ(誰)にも最適。
何がどう写ろうが、自分がいいと思えばいい、描写の相似点よりも筆者はそのコンセプトにやはり LOMO LC-A を垣間見ます。
Walmart だと 20 ドル切ってますね。
これだけ遊べて 20 ドル切るってのは、コストパフォーマンス高過ぎです(お約束のモンモンですが、VistaQuest の回し者じゃありませんぜ)。
大した宣伝もなしに米国より海を渡ってきた、この、出来損ないのチープなデジカメで繰り出しましょうぞ。
英語で書かれたレビューが写真付きであります。
必要に応じて飛んじゃってください。
thanks, Chieh Cheng!
おまけですが、筆者の素朴な好奇心による、真っ当な(?)デジタルカメラ、デジタルビデオ VS VQ1005 を用意してみたんで、よかったら見てみてください。
写真:
下記 3 種類あります。
サムネイルをクリックしてください。
左が VQ1005、右が SONY CyberShot DSC T-10 で撮影した写真になります。
いずれもデフォルト設定、画質調整は一切していません。
ムービー:
左が VQ1005、右が CANON XV1 で撮影した映像(1' 33")になります。
いずれもデフォルト設定、画質調整は一切していません。
VQ1005 のムービーが 10 fps(毎秒 10 フレーム)なので、XV1 で 29.97 fpsで撮影したものを 10 fps に合わせて出力しています。
道路を撮ると周辺光量の落ちがハッキリと見てとれます。
オレってヒマなんやね....。
have fun!
September 14, 2007本ページは、以下の環境で動作確認しています。正常に表示されない環境の方(中でも赤字は△レベルです)スイマセン!
僭越ながら、推奨ブラウザは Firefox とさせていただきます。
MacOSX(10.3.9) Firefox 2.0.0.6, Safari1.3.2/ MacOS9(9.2.2) Netscape7.02(以上、筆者環境)/ MacOSX(10.4) Safari 2.0.4/ Windows2000 Firefox 2.0.0.4 / WindowsXP MSIE7.0 / Windows2000 MSIE6.0 / Windows2000 MSIE5.5 / Linux Firefox 2.0.0.6 / Linux Konqueror 3.5