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ブログの方でずいぶん前に「クロスプロセスやりたし」と宣言したものの、かなり時間あいちゃいました。結果的に「それだけやってその程度かよ!」と罵声を浴びそうですが、想定外もいいとこな巨大プロジェクトに勝手になっていました(笑)
そもそも以前よりフィルムカメラのクロスプロセスに興味はあったんですが、ぽんぽちさんのまいにちトイデジで VQ1005 等でデジタルクロスプロセスされてる写真を見て、一気に火が点いたのでした。
さて、クロスプロセスですが、いろいろなところで紹介されているんで説明は省きます。検索するといろいろ出てきます。
一言カンタンに言うと、撮った写真が実際とはまったく異なる色合いの写真になってしまうというマジック(手法)。これをデジタルでやるということは何千歩譲っても「後で加工する」以外のなにものでもないわけですが、撮った写真の品質を高める色補正などとは目的や結果が違うものと認識しています(ま、加工は加工ですけど--笑)
結局一言で終わらないし。
今回 VQ1005 / VQ1015 でのデジタルクロスプロセスのとっかかりとして下記ブログなどを参考にさせていただきました。thanks!
July 12, 2009
VQ1005 / VQ1015 に限らずデジカメで撮った画像に手軽にクロスプロセス(的効果を適用)を施すならなによりネット上に画像をアップロードしてその場でボタン 1 つでできちゃう Picnik がオススメ(ちょい下↓に筆者の VQ1005 画像 + picnik でのクロスプロセス画像を数枚載せてみました)
もう 1 つの方法は、画像編集ソフトでの色調整です。
フリーなものから商用ソフトまでいろいろありますが、手っ取り早いのはやはり Adobe Photoshop。
Photoshop のトーンカーブを編集するのが一般的に紹介されている手で、割と新しいバージョンではまさにトーンカーブに「クロスプロセス」という値が用意されてるようで便利です(筆者の Photoshop はバージョンが古く、存在しませんが---涙)
とはいえ、文字通り「クロスプロセス」なるプリセット値がなかろうとも自力で値を編集すればいいわけです。これは Photoshop に限りません。
当然ながら今回はこちらの方法でデジタルクロスプロセスを行っています。
ちなみに、↓は前述した picnik の「クロスプロセス」を適用した VQ1005 の写真です。これはこれで十分「おおお!」です。全然アリです。
from Picnik
ネットで紹介されているトーンカーブでの調整でも、上記 Picnik でも十分です。
しかし、筆者としてはそれこそ描写に特長のある VQ1005 / VQ1015 だからこそこのカメラに最適なデジタルクロスプロセスを追求したいと、またややこしい道へ入っていくのでした。
その最初のステップとして、VQ1005 / VQ1015 の描写が「ロモっぽい」と言われることから LOMO LC-A でのクロスプロセスを理解すべく Flickr 上の写真を見まくりました。もしかして暇なのか?とやや思いながら。
(参考)
※そこかしこに xpro といった記載が見られますが、クロスプロセス、元々は Cross Processing なんですが英語圏では主に「xpro」と略されているようです。Flickr ではほとんど「xpro」で見分けました。
また、Flickr 内で「LOMO LC-A xpro」で検索すると 35,000 枚ほどヒットします。
いわゆる膨大です。
いろいろなクロスプロセス写真を見ていく中で、頭の中で描いていた「劇的な変化をもたらす」写真ばかりではないことにも気づき、また、大小問わずその変化にはいくつかのバリエーションがあることにも気づかされました。
以前 VQ1005 vs LOMO LC-A でも複数のフィルムで比較しましたが、ロモと言っても通常ノーマル現像される写真でさえフィルムやメーカーの特性で結果が異なりますし、現像液、現像時間、現像ラボ(自宅でやっちゃう人もおり)によっても異なることから、その変化のバリエーションとフィルムなどとの因果関係、いや因果関係らしきものでいいんで掴みたいと躍起になってみました。そう単純でないので、結果はさておきですが(笑)
そして微力ながら躍起になった結果、自分的にいくつかのグループに割り振ることができました。完全独断です。
それが以下 4 グループ
上記以外にこれも筆者が勝手に名付けた【シネマ】と「その他」があります。
【シネマ】は少数派ですが、筆者が以前より「これだよなクロスプロセス」と描いていたかなり特徴的な描写です。
「その他」はどのグループにも割り振れないという、傾向も何もない 1 点モノな感じで今回これの追求はしていません。
picnik のクロスプロセスは【レッド】【グリーンイエロー】近辺にあたるでしょうか。
また、参考にさせていただいた Flickr 上の数々の写真ですが、「No Editing(一切編集してないよ)」的にしっかり明記してくれているものもありますが、多くはそこまで書かれていません。もしかしたらクロスプロセス後、色調整されているものもあるかもしれませんが、そこはあえて追っていませんのでご了承ください。
上記「ん?これクロスプロセス?普通じゃないの?でも濃いか...」と称したグループ。
このサムネイルレベルではイメージの中にある「クロスプロセス」っぽさが見られないですよね。でもこれもれっきとした LOMO LC-A のクロスプロセスで見られる傾向の 1 つ。
LOMO LC-A のクロスプロセスでこの「ビビッド」を出すフィルムの傾向ですが、 Kodak Ektachrome/Elitechrome や Agfa Precisa(Agfa Precisa はクロスプロセスに最適というキャッチをちょくちょく見ますが、筆者の中でもクロスプロセス「ビビッド」のイメージは Agfa です)(あくまで筆者調べ)
→ Digital Xpro VIVID for VQ1005/VQ1015 - ビビッド-
※ LOMO LC-A でのクロスプロセス写真も紹介させていただいています。
上記「赤!アリゾナ?南米?」と称したグループ。
赤、赤茶、オレンジ、そんな暖色系が強調されたクロスプロセス写真になります。
LOMO LC-A のクロスプロセスでこの「レッド」を出すフィルムの傾向ですが、FUJI Velvia/Sensia 等で顕著。FUJI だけではもちろんないんですが、筆者のイメージとしてこのクロスプロセス【レッド】は FUJI です(あくまで筆者調べ)
→ Digital Xpro RED for VQ1005/VQ1015 -レッド-
※ LOMO LC-A でのクロスプロセス写真も紹介させていただいています。
上記「黄色、緑、緑、黄色。。で、黄色、緑」と称したグループ。
とにかく緑、黄色が強調されるクロスプロセス写真になります。
VQ1005 では元々緑の描写に難があるからなのか、黄緑!!という結果にはなかなかもっていけませんでした。
LOMO LC-A のクロスプロセスでこの「グリーンイエロー」を出すフィルムの傾向ですが、Fuji Sensia や Kodak Ektachrome 等で顕著です(あくまで筆者調べ)
→ Digital Xpro GYELLOW for VQ1005/VQ1015 -グリーンイエロー-
※ LOMO LC-A でのクロスプロセス写真も紹介させていただいています。
上記「白トビ?淡いわ〜。北欧??」と称したグループ。
これはどの色を強調というより、筆者的には「淡い」というイメージのクロスプロセス写真になります。
LOMO LC-A のクロスプロセスでこの「ライト」を出すフィルムの傾向ですが、Agfa、Kodak、Fuji 各社フィルムで偏りなくちょくちょく見られます(あくまで筆者調べ)
→ Digital Xpro LIGHT for VQ1005/VQ1015 -ライト-
※ LOMO LC-A でのクロスプロセス写真も紹介させていただいています。
上記「濃厚な緑な空やねー。現実じゃないわこれ」と称したグループ。少数派のクロスプロセス効果ですが筆者好みでこれの再現も試みています。
とにかく「濃い」わけですが、割と一本調子です。どの写真もこればっかだとさすがにきついという写真になります。
LOMO LC-A のクロスプロセスでこの「シネマ」を出すフィルムの傾向ですが、Agfa、Kodak、Fuji各社フィルムで偏りなくちょくちょく見られます(あくまで筆者調べ)
→ Digital Xpro CINEMA for VQ1005/VQ1015 -シネマ-
※ LOMO LC-A でのクロスプロセス写真も紹介させていただいています。
さて、なにやら鼻につくよなーと思いながらも(笑)Digital Xpro *なんとか* for VQ1005 / VQ1015 なんていう仰々しい、へたするとそういうツールかソフトでもあるかのように紹介してしまってすいませんが、結果複数のパターンを紹介することとなり、便宜上こうしました。どうぞご理解ください。
また、筆者がいろんなサイトやブログ、雑誌等を通じてデジタルクロスプロセスに興味を持ったのと同様、どなたかがココを見て興味を持っていただけるなら幸いです。